無機質ガラス皮膜を形成するガラスコーティング剤

コーティング本来の目的は、『塗面の保護』だと私たちは考えています。ここ日本は、海に囲まれた島国で四季がありカーライフを送る場所として最高のロケーションです。一方で、気温や湿度の振れ幅は大きく、春の黄砂や花粉を経て1ヶ月にも及ぶ梅雨が訪れ、夏には灼熱の日差し、秋には吹き荒れる台風、冬になれば雪が降り積もり道路には融雪剤が撒かれます。さらに沿岸部では1年を通じて潮風に晒されることを考えると、クルマの劣化が著しく進みやすい世界でも稀な環境でもあります。

コーティングをすることで美しさが引き出されることは事実ですし、そのように表現できるように一生懸命施工を行なっています。しかしこうした日本の過酷な環境下でも大切なクルマを守り続けることを第一優先に考えた時、最終的に私たちが選択したのはポリシラザンという成分で形成される無機質ガラス皮膜のガラスコーティングでした。

ボディに定着したポリシラザンは分子結合により簡単に剥がれ落ちることがないため長期間塗面を覆うことができます。

薄く硬い皮膜となり、防傷性も高まるだけでなく酸にも強い特性があります。酸性雨、空気中に含まれる油汚れや花粉などのダメージからもボディを守ってくれます。

汚れの原因を探り、大切なクルマを大切なままに

ボディの劣化には太陽光、気温、湿度など気候によるものに加え、ボディに付着する汚れも塗面を侵食する大きな原因となっています。汚れには大きく2種類、有機質の汚れと無機質の汚れがあります。

有機質の汚れには油汚れや花粉など油脂やタンパク質によるもの、そして無機質の汚れにはカルシウムやナトリウムなどミネラル分による汚れがあります。

そして、それぞれの汚れは似た者同士で結びつきやすい性質があります。その性質を活かすことで塗面への侵食を防ぎやすいボディに仕上げることができます。

防ぐことはもちろん、汚れの落とし方ついても検証を重ねてきました。クルマの美しい表情をいつまでもお楽しみいただくためにも、汚れは無視できないテーマです。

こうした検証の経験から施工技術を高めよりよい品質で施工サービスを届けできるよう今もなお検証を続けています。

走行環境、走行距離、保管環境、洗車頻度などあらゆる場面においての走行履歴から問題が出てくるたび改善を加えてきました。

塗面、樹脂パーツ、金属パーツ、それぞれ防ぐべき汚れがことなります。大切なクルマをいつまでも大切にできるよう私たちの持ちうる最大限の技術でサービスをお届けいたします。

クルマ本来の美しさを表現する技術

クルマ本来の美しさは、デザイナーが描いたコンセプト画、クレイモデラーが彫刻した一本一本の線に宿っています。さらにチョイスされるカラーリングやオプションパーツによりクルマが解き放つ色気の方向性が整い完成されていきます。

たとえ同じカラーであっても、実はメーカーや年式によって千差万別の特徴があります。国産メーカーにおいても塗膜の厚さや硬度が異なり、現代の水性塗料、かつて多く使用されていた油性塗料、クリア層の有無、さらには塗装が施されている下地の材料によっても扱い方が細分化されていきます。

こうした塗膜のインフォメーションをベースに、プレスラインと呼ばれるボディ形状を読み解きながらポリッシング技法を選択しクルマの表情を整えていきます。

ポリッシングにはポリッシャーと呼ばれる研磨機を主に使用します。車両の塗面特性や状態に合わせて研磨機、そして研磨剤の種類と番手を選択し、回転方式や回転数、ボディに加える圧力や熱量を職人の微細な感覚を頼りに塗面を美しく表現していきます。

クルマの美しさはこうした職人芸によって表現されもっとも感性が問われる部分です。インスタントな仕上げでは表現できなかった、より細部にも表情を持たせられるよう職人が一台一台と向き合い時間をかけてより美しい表情を作り込んでいく、これこそラストコーティングの施工サービスの真髄です。

作品制作ための施工環境

施工ブースは私たちにとってのアトリエです。よりより作品作りのためには道具だけではなく環境も重要です。

施工前のボディ現状、そして仕上がり具合の詳細を見るためにライティングに使用するバルブの種類や配置にもこだわりました。また温度と湿度については、完成時のクオリティを左右することからできるだけ一定に保てるよう空調システムは常に稼働させています。

私たちの施工サービスはお引き渡しまで少なくとも3週間を要することから、セキュリティ対策も最大限行なっています。

鉄筋コンクリート構造、シャッターで四方を囲み防犯カメラ、民間セキュリティーサービスと警察の連携によって監視体制を強化しています。

単にクルマを仕上げるための場所だけでなく、お客様にもより安心していただける環境づくりを意識したブース設計を行なっています。

輝けるカーライフをサポートするアフターサービス

ラストコーティングが定義するメンテナンスは、基本的にはお客様自身が行うことで十分にクルマの美しい表情を維持していけると考えています。

例えば、年に一度メンテナンス入庫として常に表情を整えることもできますが、その場合にはポリッシャーを当てるためそれによってガラス皮膜も落としてしまいかねません。そうなると再施工が必要になります。

費用と手間の負担を増やさず、クルマとの楽しい時間をより多く過ごしていただくためにラストコーティングを施工した車両ボディに合わ込んだDIYメンテナンスキットをご用意しています。

<LAST COATING パーフェクト・メンテナンス・キット>

・優れた洗浄力、上質な泡立ち、素早い泡切れ性能に特化したボディに優しいシャンプー
『28 Speciale shampoo(トゥエンティエイト)』

・ディテーリングスポンジ
『ボディ用』『ホイール用』

・ラストコーティングのガラス皮膜特性に合わせたDIYコーティング・スプレー
『Easy Slider (イージースライダー)』

・気になる金属モールを白サビから保護する
『モールライナーリキッド』

クルマと共に過ごした時間がより豊かな味わいとなるように、このDIYメンテナンスキットでは最小限のアイテムで簡易的にクルマのボディケアを行えるようにしました。

高品質なシャンプーと上質なスポンジで洗車効率をあげ、濡れたボディにDIYコーティングスプレーを吹き付けながら乾拭きをするため軽い洗車程度の短時間でも十分なメンテナンスが可能です。

<ラストコーティング式カーウォッシュプロセス>

  1. ボディのホコリ汚れを水で流す
  2. 28 Speciale Shampoo を泡だてディテーリングスポンジで優しく洗車
  3. シャンプーを水で流す
  4. 濡れたボディにDIYコーティングスプレーを吹き付けながら乾拭きする
  5. 金属モールがあればモールライナーリキッドで仕上げる

プロディテーラーの厳選したプロ仕様のアイテムで何度もでも美しい表情をお楽しみください。