車のコーティングの耐久性を長持ちさせるメンテナンスのコツ

愛車にお金を掛けてコーティングすると、大きな安心感が得られるものです。しかし、コーティングした後はそれっきりで、メンテナンスを怠ってしまってはいませんか?

実は、コーティング後にメンテナンスを行うか否かで、機能の持続性は全く違ってきます。コーティングの効果を長い間保つために、メンテナンス方法や、そのポイントについて覚えておきましょう。

1. 車のコーティングの耐久性はどのくらい?

車のコーティングには、大きく分けて3種類の施工方法があります。

  • ポリマーコーティング
  • ガラス系コーティング
  • ガラスコーティング

この3種類のコーティングの中で一番耐久性が高いのは「ガラスコーティング」です。ガラスコーティングとは、完全無機質のガラス被膜を形成するコーティングのことを呼び、フッ素やシリコンなどの有機物質が混在しているコーティング剤はガラスコーティングとは呼ばず、ガラス系コーティングに分類されます。

そして、一般にガラスコーティングという名前で流通しているコーティング剤のほとんどは、実は有機物質が混在しているガラス系コーティングに当てはまります。

それぞれのコーティングの特徴と耐久性について解説していきます。

1-1. ポリマーコーティングの特徴と耐久性

1980 年代半ばからは、ワックスに代わり樹脂系コーティング が登場しました。「ポリマーコーティング」といったほうがピ ンとくる方も多いかもしれません。市販でも販売されています し、ディーラーや専門店でも施工されています。

これは、高分子化合物と言われるフッ素(テフロン)などが主 成分となり、ボディーの表面に保護被膜を作るタイプのコー ティング剤です。ワックスと比べると、費用がかかったり、施 工の手間がかかったりしますが、汚れから守る機能や、耐久性 が長くなります。

また、傷からの保護効果も多少あります。ただし、毎月の洗車 や専用のトリートメントを利用したメンテナンスが必要とな り、早かれ遅かれいつかは必ず剥がれ落ちます。

ワックスのように雨で流される心配は減りますが、洗車によってコーティングが剥がれ落ちてしまうため、その効果の持続期 間は、およそ 3 ヶ月程度と言われています。新車購入時に、ディー ラーでコーティングを勧められることがありますが、ディー ラーが施工するコーティングはこの樹脂系コーティングの場合 があります。

1-2. ガラス系コーティングの特徴と耐久性

現在のコーティング業界で主流となっているのが「ガラス系 コーティング」です。コーティングの専門店やガソリンスタン ドのコーティングと言えば、このガラス系コーティング、もし くは後述するガラスコーティングのことです。

ガラス系コーティングにはガラス成分が含まれ、そのほかフッ 素や艶出し成分など多くの有機成分が含まれていることが特徴 です。これにより、耐候性、耐熱性のアップや、保護膜の劣化 を防いだり、ボディーを傷から守る効果を一時的に得ることが できます。また、施工から1ヶ月から数ヶ月は車の汚れも落ち やすくなるため、洗車が楽になります。

その他にも、ワックスやポリマーコーティングと比べると、ボ ディーの自然な艶と光沢が得られる特徴もあります。コーティ ング剤の品質によって異なりますが、その効果も 6 ヶ月から 1 年間程度続き、ワックスやポリマーコーティングと比べて性能 が高いと言えます。

ガラス系コーティングの弱点

ただ、ガラス系コーティングの施工には注意が必要です。カー 用品店でも市販されていますが、ワックスやポリマーコーティ ングに比べて品質が高くなる分、液剤を扱うレベルも高くなる ため、正しく施工しないと十分な効果が発揮できない場合があ ります。

そのため、ある程度レベルの高いコーティングを希望される場 合は、コーティング専門店に依頼した方が安心でしょう。その 場合には、施工日数が必要となったり、ポリマーコーティング と比べても施工料金が高くなります。

劣悪なガラス系コーティングにはご注意を

ガラス系コーティングを自分で施行する場合には、施工方法の 下調べとコーティング剤に含まれている成分を見極めて選ぶよ うにしましょう。なぜなら、ガラス系コーティング剤の中には、 ポリマーコーティング剤の中にほんのわずかなガラス成分が含 まれているだけのものがあるからです。つまり、ガラス系コー ティングとは名ばかりで、実施には樹脂系コーティングと変わ らないものがあるのです。

ただ、その違いを見極めるのは目視では非常に困難で、施工を 行うプロでさえもガラス成分の含有量まで把握している人はほ とんどいません。

1-3. ガラスコーティングの特徴と耐久性

ガラスコーティングは、現在一般的に市場に出ているカーコー ティングの中で最も性能の高いものと言えます。耐紫外線、耐 熱性、耐久性などが高く、ボディーを汚れや線傷から守る効果 に優れています。

ガラスコーティングは艶が出ないと言われていることもありま すが、ガラスコーティングもしっかりと艶感を出すことができ るコーティング剤もあります。かつてはワックス等の油分が艶 感と思われていた時期もありましたが、車のコーティングは 日々進化しており、油分がない無機質のガラスコーティングで も艶感を出すことができます。

衝撃的な事実として、世の中に出回っている「ガラスコーティ ング」と言われているもののほとんどは「ガラス “ 系 ” コーティ ング」で、コーティング業界で最上位のガラスコーティングと 謳われてきたコーティング剤も残念ながら多くの不純物が含ま れていました。純粋なガラス成分のみで構成されているガラス コーティングを扱っている業者はほぼ皆無と言っても過言では ありません。

ガラスだけで、硬さ、耐久性、艶などコーティングに求めらえ る要素を織り込むには非常に高度な知識と技術が必要です。現 在流通するガラスコーティング は、本来ガラス “ 系 ” に止まる べきものばかりです。

実は、このガラスコーティングには明確な定義がなく、少しで もガラス成分が入っていればガラスコーティングと謳う業者も あれば、窓ガラスに施工しているからガラスコーティングと名 乗っている業者さえあります。この定義がないが故に、ガラス

系コーティングとガラスコーティングの違いが不明瞭という問 題点を抱えているのです。

そこで、私たちは、

「完全無機質のガラス被膜を形成するコーティングのみを『ガ ラスコーティング』と呼ぶ」

という定義を設けています。

完全無機質とは、樹脂など有機物質を含まない、純粋なガラス だけで形成されることをさし、この書籍を執筆している 2018 年 5 月現在では、弊社の定義はまだまだ自社と関連業者までし か浸透していません。消費者にとって誤解や不利益を招くよう な表記は一刻も早く是正されるべきです。

数年後には弊社の定義が一般的に当たり前になることを願って おり、社会に定着させることが我々の使命として日々活動して おります。ガラス系と完全無機質ガラスの決定的に異なります。 今はまだ、曖昧な表記が許されていますので、施工前には細か く確認することを強くおすすめします。

2. コーティングをしてもメンテナンスは必要

どのような施工をプロに任せたとしても、日頃のメンテナンスを怠っていては耐久性が下がってしまいます。丈夫なガラスコーティングでさえ、汚れや染みが付着して取れなくなるケースもあるので、安心しきってはいけません。10年持つと言われたコーティングでも、使用環境や管理方法によっては5年も満たずに寿命が来てしまう可能性もあります。少しでも効果を維持し続けたいなら、メンテナンスは必要不可欠です。

ガラスコーティングを扱っている業者は「ノーメンテナ ンス」を謳っている業者が多いですが、基本的にノーメンテナ ンスでボディの状態を保つことはできません。

ノーメンテナンスでガラス被膜を維持することは可能です。だ からと言って、洗車いらずで汚れない、ということはありませ ん。どんなガラスコーティングでもきれいなボディを保つため に定期的な水洗い洗車は必要です。

特にディーラーの場合には、メンテナンスキットを渡してドライバーに管理を任せる事が多いので、自己管理が重要になります。逆に言うと、状況に合わせてメンテナンスキットを使って作業を行わなければ、保証された期間まで寿命が持ちません。専門店で施工した場合にも、定期的にメンテナンスをすると言う条件付きで、耐久年数を提示している事があります。ディーラーとは違い、お店側でしっかり管理してくれるのが特徴です。

いずれにしても、ドライバーの手で行えるメンテナンスの範囲は広いので、自分で管理する事を覚えておくのがベストです。

3. 車のコーティングを長持ちさせるポイント

3-1. 定期的にメンテナンスをする

車に付いた汚れを長い間放置してしまうと、塗装面まで浸食してしまう恐れがあります。こうなると汚れがこびり付いて落ちなくなってしまうので、手遅れになる前に綺麗にしておかなくてはなりません。

そのためには、メンテナンスを一定の間隔で実施する事が大切です。自分で行う際には催促してくれる人がいないので、カレンダーに日付をメモしておくなどスケジュール管理をしましょう。

3-2. 洗い方に気をつける

メンテナンスでは主に洗車を行います。車を洗うと言うよりも、車体を保護するコーディング部分を洗浄するイメージが大切です。いくら丈夫な膜とは言え、洗車の仕方によっては逆にキズが付いてしまう事もあります。膜になるべくダメージを与えず、いかに優しく洗い上げられるかがポイントになります。

コーティング車の洗車方法について

まずは、車体に付いたホコリや砂などの小さなゴミを取り除く必要があります。小さなゴミには虫の死骸や鳥のフン、それから排ガスの粒子や黄砂など、様々なものが存在します。これらの微細なゴミは知らず知らずの内に膜を傷付ける原因になるため、早急に取り除いておきましょう。

ゴミが付いた状態で車を磨くと摩擦によって傷が入ってしまうため、最初は必ず水洗いして下さい。自分で行う場合は、ホースを使って先端を潰しながら、水圧で汚れを落としましょう。確実なのは、高圧洗浄機を使う方法です。家庭用の洗浄機がない場合には、業者にお願いすればほぼ確実に所持しています。水洗いの工程から丁寧に行いたいなら、お店に依頼しましょう。

水洗い後は、カー用品の専用シャンプーと、洗車用のマイクロファイバークロスを使って汚れを落として行きます。一般的には柔らかいスポンジを使って汚れを落とす方法がスタンダードですが、ボディに傷をつけるリスクが少ないのは洗車用のマイクロファイバークロスです。

また、研磨剤(コンパウンド)の成分が入っている洗剤は使わないようにしましょう。研磨剤によってせっかくのガラス皮膜が剥がれてしまう可能性があります。

そして、業者に洗車を依頼する際にはコーティング車であることをしっかりと伝えるようにしましょう。業者が使用している洗剤の成分によっては、ガラス皮膜を傷付けてしまうことがあります。その後のトラブル防止の為にも重要なポイントです。

洗車後は水を拭き取る

洗車用マイクロファイバークロスで綺麗に洗った後は、再度水で洗い流してから拭き取りを行います。天気の良い日は自然乾燥させたくなるものですが、必ずクロスで拭き上げて下さい。水滴が残った状態で日光に晒されると、その部分がウォータースポットとして残る事があります。

水滴を除去した方が良いからと言って、力を入れてクロスを扱うのは避けましょう。キズを付けないように、丁寧に優しく拭き取る事が大切です。また、拭き上げの際にはマイクロファイバークロスを2枚使うとより綺麗に水滴を取ることができます。

まずはざっと水滴を取り、その後もう一枚の乾いたマイクロファイバークロスで完全に水滴を取ります。

 

気になる箇所はクリーナーを使う

目立った汚れが少しあるだけの場合や、洗車後に残った汚れは、クリーナーを使って落とすのが効率的です。取れなくなった水垢なども落とせるため、非常に使い勝手の良いカーアイテムです。コーティング専用のクリーナーはカー用品店で売られているので、気になる方はチェックしてみて下さい。

3-3. 洗う場所はどこが良いのか?

ホースや洗浄機で洗車ができる環境にあるなら、個人の家でもメンテナンス可能ですが、都市部ではそうも行きません。駐車スペースが狭い家に住んでいる方は、ガソリンスタンドなどの洗車機を使う方が大半でしょう。他にも、コイン洗車場を使うと言った選択肢があります。

しかし、ガラス系コーティングの場合は洗車機に入れると洗車キズがつく可能性が非常に高く、できれば洗車機は避けた方が望ましいです。もし、コーティングを施工する前であれば、ご自身のカーライフと洗車ができる環境かどうか確認していただき、どうしても洗車機のみでしかメンテナンスができないのであれば、洗車機可能な完全無機質ガラスコーティングを施工するようにしましょう。

有料洗車場を利用する場合、高圧洗浄機を当てられるような場所もあります。もっと確実なのは、専門店へ洗車を含めたメンテナンスを依頼する事です。こちらはコストが掛かりますが、プロの作業員に任せるので安心感があります。

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コーティング車の洗車に関しては、「コーティング車は本当に水洗いで良い?洗車方法と注意点まとめ」こちらの記事もおすすめです。プロの視点で詳しく解説しているので、愛車の洗車に参考にしていただけると思います。

4. 定期的なメンテナスでコーティングの耐久性を維持しよう

コーティングの性能を維持するためには、メンテナンスが欠かせないと言う事がお分かりいただけたでしょうか?高価な施工をプロに依頼したからと言って、管理をしないようでは効果が長続きしません。

洗い方や洗う場所について少し知っておくだけでも、コーティングの寿命を延ばす事に繋げられます。自己管理で差が付く部分が大きいので、定期的に汚れをケアする事を忘れないようにして下さい。

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ABOUT監修・執筆

里見昌幸

ラスコジャパン開発部 部長

車業界20年。自動車オイルメーカーや自動車塗装業、カー用品全国NO.1店などを経験し独立。高級車や旧車をさらに魅力的に大切にキープする方法にフォーカスする。2007年に立上げた「極み洗車の匠」は、ランボルギーニ、フェラーリ、ベントレー、マセラティ、ポルシェ、アルピナ、BMW、アウディ、アルファロメオ、レクサスなど、コーティング後の劣化やキレイにならない洗車で困っている、意識の高いクルマ好きの最後の駆け込み寺的にもなっている。