車検は細かい決まりがあります。その細かい決まりをクリアできなくては車に乗ることが出来ません。
「なぜそんなに細かい決まりがあるの?」
と思う人もいるかもしれませんが乗っている人や周りの人などの安全を守るためにとても必要なことなのです。
車検の項目の中にタイヤの項目があります。そのタイヤの項目というのはタイヤの種類などについては書かれてありませんがタイヤの状態やタイヤのサイズなどについては決まりがあります。
乗っていて不具合があるようなタイヤでは安全性を証明できませんよね。また、タイヤのサイズも走行に不具合をきたすこともあります。
では、タイヤのサイズについて紹介していきます。
1. 車検に通らない?!タイヤサイズ変更時には要注意!
インチアップすれば、車高も低く見えますし、フェンダーの隙間も埋まってとてもかっこよく見えるというのもあります。車のカスタムが好きという人にとってはタイヤの大きさを変えるというのは当たり前!と答える人もいるでしょう。
しかし、タイヤの大きさを変更してしまうと車検に通らないなんてこともあるのです。
タイヤの購入となれば、かなりの高額なお金がかかってしまうのでタイヤの交換をする前にサイズの確認や「このサイズは車検が通るのか?」といいうのをディーラーやタイヤショップで確認するようにしましょう。
2. タイヤサイズを変更すると車検に通らない場合
では、どのくらいのタイヤのサイズになれば車検が通らないということがあるのでしょうか?タイヤの車検の基準について紹介します。
まず、インチアップすると問題が起きることがあります。それは車検の時に引っ掛かってしまう項目でもあるんです。
- スピードメーター検査でひっかかる
- タイヤのはみ出しがある
- タイヤとフェンダーが接触している
この3つがタイヤのサイズに関係している車検の項目です。これのどれか1つでも通らないとなれば、タイヤのサイズ原因ですし、車検は通りません。
車検でタイヤの外回りの大きさである外径が「このくらいあれば車検が通るよ!」というのが目安としてあります。
- フェンダーから外に出ていないということ
- フェンダーに触れていないということ
この2つをクリアしていなければ、タイヤのサイズはアウトです。
インチアップして購入する時は自分の車に付けたときに
- フェンダーからはみ出ていないのか?
- 幅ははみ出していないのか?
をしっかりと確認するようにしましょう。
3. タイヤ外径の違いでスピードメーターに誤差が出る理由
タイヤの外径の違いによって、最初に少し触れたようにスピードメーターで誤差が出ると車検に通らなくなってしまいます。
そもそも、スピードメーターというのは「速度を40km出したときに測定して、その数値の誤差は範囲内であるか?」の確認をするという項目が車検の中にあります。その誤差というのはきちんと決まりがあり、「-25%~±0%の範囲」でなくてはなりません。
要はメーターが40kmを指しているときに40kmを超えている数値を出してはいけない、40km以下の数値であったとしても25%以下であってはならないということです。これはタイヤの外径の違いによるスピードメーターの誤差を紹介していくのにとても必要なことなので覚えておいてください。
では、本題に入っていきますがタイヤのインチアップをしてしまうとタイヤの外径、タイヤの円周が変わってしまいます。円周が変わってしまうとスピードの出方というのが違ってきてしまうのです。
これによって、本来のタイヤのサイズであれば、40kmの速度を出せば、40kmぴったりだったのにインチアップしたことによって、誤差が出てしまう。本当の数値が出ないということがあります。
要は円周が変わったり、外径が変わると地面に着く分が多くなってしまうので誤差が出るんだ!ということを覚えておきましょう。
4. インチダウンよりもインチアップ時には要注意!
インチダウンすると外径も小さくなりますし、フェンダーからはみ出るということも少ないです。なので、インチダウンで車検が通らないということはありません。
しかし、インチアップしてしまうと先ほど紹介した、タイヤのサイズを変えると車検を通らないという条件に引っ掛かってしまうことがあります。インチダウンよりもインチアップのほうが確立が上がるのです。
5. スピードメーター検査で許容範囲の誤差
スピードメーター検査で許容範囲の誤差があります。これは上記でさきほど紹介した通りです。誤差が出すぎてしまうと車検が通らないということがあります。先ほどの-25%~±0%の基準値を満たした場合のみ車検に通過できるので覚えておくようにしましょう。
6. 車検に通るタイヤサイズの変更(インチアップ)方法
車検に通るタイヤ大きさの変更をしたい!という時はいくつかのポイントがあります。
一番いいのは車検に通るか?通らないか?の確認をディーラーや自動車ショップ、タイヤの販売店に確認するということです。
また、一度試し履きをするというのも一つの手段です。インチアップする時は車の状況も確認しなくてはなりません。もし、すでに車高を下げている場合はフェンダーからはみ出てしまったり、接触してしまったりもします。
なので、車検のことを考えると、インチアップしたとしても1インチアップさせるのが限界でしょう。
確かにインチアップさせるとかっこよさがグンとアップします。しかし、安全面がかけてしまうことがあります。なので、インチアップをする場合は先ほども少し触れたように専門の人にインチアップしてもいい範囲を見極めてもらったり、実際に車高とともに調節してもらったりもしましょう。
7. 車検に通るタイヤサイズの基準まとめ
車高に通るタイヤの大きさについて紹介してきました。
タイヤのサイズというのは関係ないのでは?というイメージがあるかもしれませんがタイヤのインチアップをしてもしまうとフェンダーに当たってしまい、ハンドルが切れなくなってしまったり、車を故障させてしまうということもあります。要は安全面の確保を確実にすることが出来ないということなのです。
インチアップするのは確かに車のカスタムが好きな人にとってはいいかもしれませんが車検が通過できないこともありますし、危険が伴ってしまうこともあります。なので、注意が必要になってきます。
もし、インチアップする時はディーラーや自動車ショップ、タイヤショップなどに車検も通るようなサイズなのか?車高やタイヤのサイズなどを合わせても大丈夫なのか?というのをしっかりと確認してもらうようにしましょう。ぜひ、参考にしてみてください。