車のシート汚れをスチームクリーナーで根こそぎ洗浄する方法

車のシートは思った以上に汚れています。例えば、シミや黒ずみ、黄ばみなど目に見える汚れから、ダニやカビ、雑菌が繁殖していることもあります。

こうしたシート汚れは、シートの奥や繊維の中まで染み込んでしまっているため、掃除機をかけたり拭き掃除をしても取り除くことができません。

このような、通常の掃除では取り除くことができないシート汚れには、スチームクリーナーを使った洗浄が効果的です。なぜなら、高圧・高温蒸気により、シートの奥や繊維の隙間の汚れまでかき出すことができ、殺菌、消臭効果まであるからです。

そこで今回は、スチームクリーナーを使ったシート汚れの掃除方法を詳しくご紹介していきます。これで、快適な車内空間を取り戻すことができるでしょう。

1. スチームクリーナーとは

スチームクリーナーとは、高温・高圧蒸気を使って汚れを落とす掃除道具です。その特徴は、洗剤を使わなくても汚れが落ちる強力な洗浄力にあります。通常の掃除では落とせない汚れも取り除くことができます。

その洗浄力の仕組みは、高温・高圧蒸気が汚れを浮かび上がらせるように噴射されるところにあります。

もちろん車のシート汚れにも使えますが、キッチンや水回りの頑固な汚れやお風呂、トイレ、床のクリーニングなど、様々な場面で効果を発揮しています。

その外観は掃除機に似ていて、コンパクトなハンディータイプのものから、従来の掃除機のようなキャニスタータイプまであります。豊富なアタッチメントを利用すれば、手の届かないような狭い場所や隙間の汚れまで綺麗にすることができるため、車内の掃除にも便利な道具です。

2. こんな愛車のシート汚れはスチームクリーナーにおまかせ!

様々な汚れを強力に洗浄することができるスチームクリーナーですが、次のように車のシートの代表的な汚れにも効果を発揮します。

  • シミ、黒ずみ、油汚れ
  • ホコリ、砂、汗、手垢
  • ヤニ汚れの黄ばみ
  • 嘔吐やジュースこぼれ

2-1. シミ、油汚れ、黒ずみ

食べこぼしや飲みこぼしで、シートが汚れてしまうことはよくあります。すぐに拭き取れる汚れもありますが、シミになってしまうことも珍しくありません。

例えば、ファストフードやスナック菓子などは、油ジミの原因にもなってしまいますし、飲み物をこばしてしまうと、シートの奥まで染み込んでシミになってしまいます。

このような心当たりがなくても、いつのまにかシミができていることもあります。同乗者や家族が汚したのかもしれませんし、気づかないうちに服に付いていた汚れや、ハンドクリームや化粧品が原因になっていることもあります。

また、長年乗っていれば、新車時のシートの色を忘れてしまうくらい黒ずんでしまうこともあるでしょう。こうしたシミ、油汚れ、黒ずみも、スチームクリーナーを使うと綺麗に洗い落とすことができます。

2-2. ホコリ、砂、汗、手垢

車のシートには、目には見えない汚れもたくさんあります。例えばシートを叩いてみると、驚くほどホコリや砂がでてくるでしょう。また、汗や手垢なども染み込んでいます。シャツや下着なら洗濯すれば綺麗になりますが、車のシートは何年も洗濯をしていない服のような状態になっているのです。

こうした目にはみえないような汚れも、スチームクリーナーなら洗い流すように綺麗にすることができます。

2-3. タバコのヤニ、黄ばみ

車汚れの代表でもあるタバコのヤニ汚れや黄ばみも洗浄することができます。最近は喫煙場所が限られていますので、愛煙家の中には車中での喫煙が増えた方もいるかもしれません。

頑固なタバコのヤニ、黄ばみ汚れ落しにもスチームクリーナーが効果を発揮します。

2-4. 嘔吐やジュースこぼれ

車のシートは、突然の思わぬアクシデントで汚れてしまうこともあります。例えば、子供が嘔吐したり、ジュースをひっくり返してしまうなどです。

スチームクリーナーは、こうした緊急事態にも効果を発揮する掃除道具です。

3. 愛車のシート汚れにスチームクリーナーを使うメリット

スチームクリーナーは、シート汚れの掃除に効果的な道具ですが、シートの掃除方法は他にもいくつかあります。

例えば、スプレータイプのシートクリーナーやウエットティッシュのようなものもあります。汚れがついてすぐの場合やしつこい汚れでない場合であればこれらを利用すれば、サッと取り出して掃除ができますし、費用も安くすみます。

このように手軽さや価格でみると、スチームクリーナーの方が劣ってしまいます。しかし、それを上回るような洗浄力がスチームクリーナーを使うメリットと言えます。

ここからは、この強力な洗浄力によって得られるメリットについて、もう少し詳しくご紹介していきます。

3-1. 水洗いできないシートを洗える

車のシートは取り外して水洗いや洗濯することができません。水をかければ水浸しになりますし、電気系統も故障します。水洗いできないせいで汚れが蓄積されて汚くなってしまうのです。何年も洗濯をしていない服を着ているようなものだと考えると、ゾッとしてしまいます。

しかし、スチームクリーナーの蒸気なら、車内を水浸しにすることもなく水を使ってシートの洗浄することができます。しかも、高温の蒸気を使う事で、次にご紹介するような嬉しいメリットまであります。

3-2. ダニやカビの駆除や除菌ができる

スチームクリーナーは汚れを洗浄するだけではありません。高温蒸気によって、ダニやカビの駆除や除菌効果も同時に得られるのです。

最近は、便利な除菌スプレーがありますが、化学薬品を利用することに抵抗を感じる方もいらっしゃると思いますし、汚れを落とすことはできません。

スチームクリーナーなら、洗剤を使わずに汚れ落としと除菌を同時に行うことができるのです。

3-3. 拭き取っても落ちない汚れを洗浄できる

表面的な汚れは拭き取れば綺麗になりますが、シートの奥や繊維にまで染み込んでしまった汚れは取り除くことができません。これが、シミや黒ずみの原因となっています。

このような手の届かない汚れも、スチームクリーナーの高温・高圧蒸気を利用すれば、繊維の奥から汚れを浮かび上がらせるため、綺麗に取り除くことができるのです。

3-4. チャイルドシート、ジュニアシートを洗浄して子供を守る

運転席や助手席、後部座席だけではなく、チャイルドシートやジュニアシートも汚れています。食べこぼし、飲みこぼし、汗やよだれなど、大人以上に汚しているかもしれません。

スチームクリーナーを使えば、目に見える汚れだけではなく、ダニやカビの駆除、除菌効果によって大切なお子さんを守ることもできます。

3-5. 消臭効果が得られる

シートの汚れはシミや黒ずみ、黄ばみだけではなく、車内の嫌な臭いの原因にもなっています。例えば、タバコの煙、ペットの臭い、汗、嘔吐などがあります。

こうした臭いの原因は、シートの繊維に染み込んでいますので、拭き掃除をするだけでは取り除くことができません。しかし、スチームクリーナーを利用すれば、繊維の奥の臭いの原因まで取り除くことによって、消臭効果も得られるのです。中古車を購入した時の嫌な臭いの除去にも効果的です。

消臭効果のある芳香剤やスプレーなどもありますが、香りでごまかしてしまうと、それらも蓄積されて嫌な臭いの原因となりますので、長期的な解決にはなりません。

3-6. シート以外の汚れも綺麗にできる

初めにもお伝えしましたが、スチームクリーナーは様々な汚れに対して洗浄効果を発揮します。そのため、シート以外の掃除にも使うことができます。

例えば、次のような部分の掃除にも役立ちます。

  • 天井
  • ガラス
  • ドアの内張
  • 内装のプラスチックパーツ
  • トランク
  • シートベルト
  • ホイール

このように、車内の隅々まで綺麗にすることができるのです。

3-7. 車以外にも使える

スチームクリーナーは、キッチン周りの油汚れやトイレ、お風呂、床などの洗浄もできます。つまり、家庭用のスチームクリーナーを一台用意すれば、車の汚れだけではなく、自宅の掃除にも使うことができるのです。

ただし、車のホイールには使用できますが、ボディーの洗車には使えませんので気をつけてください。

4. スチームクリーナーのデメリット

シートの汚れ落としに万能なスチームクリーナーですが、次のようなデメリットもあります。

  • 布シートにしか使用できない(革のシートは不可)
  • 電源が必要
  • 費用がかかる

こうしたデメリットもしっかりと確認した上で掃除に取り掛かりましょう。

4-1. 布シートにしか使用できない(本革シートは不可)

スチームクリーナーが使用できるのは布シートもしくは合皮シートです。本革シートの場合にはダメージを与えてしまいますので使用することができません。

本革シートの場合には、専用のシートクリーナーを使って掃除をしましょう。

4-2. 電源が必要

スチームクリーナーを使うためには電源が必要です。コードレスのものがないため、電源の確保ができないようなマンションやアパートなどに住んでいる場合には、スチームクリーナーの利用は難しいでしょう。

どうしても使用したい場合は、時間で貸してくれるレンタルピットなどを利用してみるのもよいでしょう。

4-3. 費用がかかる

スチームクリーナーを使ったシート洗浄の具体的な方法や費用については、この後詳しくお伝えしていきますが、拭き掃除やシートクリーナー、除菌スプレーを使った場合と比べると費用がかかります。

お金をかけたくないということであれば、あらかじめ汚れないように防止策をとるようにしましょう。「タイプ別!車のシート汚れを防止するおすすめの方法」で詳しい防止策をご紹介していますので、こちらを参考にしてください。

おすすめのスチームクリーナー

5. スチームクリーナーを使ってシート汚れを綺麗にする方法とその費用

ここまでスチームクリーナーについて詳しくご紹介してきましたが、実際にシート汚れを落とす方法は次の2つのパターンがあります。

  • スチームクリーナーを購入して自分で洗浄
  • 業者にシートクリーニングを依頼する

それぞれに必要な費用や具体的な掃除方法をご紹介していきますので、2つのパターンを読み比べて、どちらを選択するか考えていきましょう。

5-1. スチームクリーナーを購入して自分で掃除する場合

5-1-1. スチームクリーナーの購入費用

まず、自分で掃除をする場合には、スチームクリーナーを購入する必要があります。

シートの掃除は、車内の限られた空間での作業になるため、取り回しが楽なハンディタイプかコンパクトで軽量なキャニスタータイプを選ぶといいでしょう。

また、スチームクリーナーは、使用する場所に応じて、ノズルやアタッチメントを交換する必要があります。数種類のアタッチメントが付属している商品もありますが、車のシートや布ソファーに対応しているものが含まれていることを確認してください。もしくは、別売りのものを購入する必要があります。

こうしたスチームクリーナーの購入費用は、4千円台から2万円以内のものが多くなります。人気メーカーとしては、ケルヒャーが有名ですが、費用を抑えたい場合には、アイリスオーヤマの商品を選んでもいいでしょう。

ホームセンターや家電量販店で購入することができます。また、インターネットショッピングを利用すれば、安く購入することができます。テレビの通販番組でもよく取り上げられていますので、こちらを利用してもいいでしょう。

5-1-2. スチームクリーナーを使ったシートの効果的な掃除方法

スチームクリーナーを使ったシートの掃除は、次の5ステップで行えます。

ステップ1:道具の準備

まずは道具の準備をします。次のものを用意しましょう。

  • スチームクリーナー
  • タオル
  • 延長コード

スチームクリーナーには、車のシートや布ソファー用のアタッチメントを取り付けておきましょう。

タオルはスチームクリーナーで浮き上がった汚れを拭き取るために必ず必要です。全てのシートを掃除したり、その他の部分も合わせて掃除する場合には、複数枚用意しておくといいでしょう。

延長コードについては、電源の確保に必要な場合は用意してください。

ステップ2:タンクに給水

道具の準備ができたら、タンクに給水します。商品ごとに容量が異なりますので、取扱説明書を確認してください。

ステップ3:電源を入れて待機

給水したら電源を入れましょう。蒸気が出るようになるまで5分前後待ちます。こちらも商品ごとに異なりますので、説明書を読んで確認しておきましょう。

ステップ4:スチームを当てる

スチームクリーナーの準備ができたら、ノズルをシートに当てながらゆっくりと動かしていきます。

ステップ5:汚れを拭き取る

スチームクリーナーの特徴は、高温・高圧蒸気によって、頑固な汚れを浮き上がらせるところにあります。こうして浮き上がった汚れは、タオルを使って綺麗に拭き取りましょう。

この作業を繰り返しながら、シート全体を綺麗にしていきましょう。

5-1-3. スチームクリーナーを使う時の注意点

スチームクリーナーは、高温の水蒸気を利用しますので、火傷には十分に注意してください。

再度給水する際には特に注意してください。また、ノズルが人に向かないようにも気をつけましょう。蓄積されていた汚れが浮き上がってきますので、衛生面も考えて手袋を装着すれば、火傷の予防にもなるでしょう。

5-2. 業者にシートクリーニングを依頼する場合

車のシートクリーニングができる業者は、次のようなところがあります。

  • 車内クリーニング専門店
  • 洗車業者
  • カー用品店
  • カーディーラー

こうした業者の場合には、スチームクリーナーによる掃除だけではなく、様々なクリーニングメニューがあります。例えば、シート1脚から頼めたり、嘔吐やジュースをひっくり返した時の緊急性のある掃除、車内全体のクリーニング、消臭クリーニングなどです。

これらの費用は、クリーニング範囲によって異なります。例えば、軽自動車やコンパクトカーと比べると、セダンやワンボックスカー、SUVの方が費用が高くなります。

車内全体のクリーニングをする場合には、2万円から4万円が目安になります。高級車になると10万円以上という場合もあります作業には1日から2日ほどかかるため、車を預ける必要があります。また、部分的なクリーニングの場合には、3千円から5千円程度〜になり、30分前後で終わることもあります。

スチームクリーナーを使ってしっかりとクリーニングしようとすると、このように費用がかかりますが、自分で掃除をする場合と比べると仕上がりは綺麗になるでしょう。

また、もっと手頃なクリーニングメニューもあります。こまめなクリーニングは費用を抑えたメニューを選び、半年や年に1度のクリーニングには、スチームクリーニングを含めた車内全体の掃除を依頼するという使い方もできるでしょう。

6. まとめ

スチームクリーナーの魅力は、洗浄力の高さにあります。車のシート汚れの場合には、拭き取っても綺麗にならないシミや黒ずみ、タバコのヤニにも効果的です。また、同時に消臭、殺菌効果も得られるため、衛生面でも安心できます。

家庭用のスチームクリーナーは、4千円から2万円ほどで購入することができます。車のシートだけではなく、車内全体の掃除や、自宅の掃除にも使えるので1台あると便利な道具です。掃除方法も非常に簡単ですが、電源の確保が必要となりますので注意しましょう。

また、シートクリーニングを業者に依頼することもできます。その費用は2万円から4万円ほどかかりますが、仕上がりや洗浄効果は高いので、定期的な車内クリーニングや長年蓄積した汚れ、子供の突然の嘔吐やジュースなどをこぼした時の緊急時、中古車を購入した時のクリーニングなどにおすすめです。

ぜひ今回の記事を参考にしていただき、快適な車内空間を取り戻してください。

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ABOUT監修・執筆

里見昌幸

ラスコジャパン開発部 部長

車業界20年。自動車オイルメーカーや自動車塗装業、カー用品全国NO.1店などを経験し独立。高級車や旧車をさらに魅力的に大切にキープする方法にフォーカスする。2007年に立上げた「極み洗車の匠」は、ランボルギーニ、フェラーリ、ベントレー、マセラティ、ポルシェ、アルピナ、BMW、アウディ、アルファロメオ、レクサスなど、コーティング後の劣化やキレイにならない洗車で困っている、意識の高いクルマ好きの最後の駆け込み寺的にもなっている。