車検の前倒しってホントに得? メリット・デメリットは? 前倒しする時の注意点は?

フロントガラスに張られているステッカーの期日を見ると「もうすぐ車検か…」とちょっと憂鬱になる気持ち、わかります。車検は出費もつらいですが、「どのタイミングで車検に出すか」という悩みもありますからね。

特に土日にしか休みが取れない場合は、限られたスケジュールの範囲内で車検を通さなければならなくなるため「期限内に間に合うかな?」と気になってしまいます。

でも「車検は前倒しで受けることが出来る」って知っていますか?しかもデメリットよりもはるかにメリットの方が多いことも!

そこで今回は賢く車検を通すために知っておきたい「車検の前倒し」のメリット・デメリット、さらに前倒しする時の注意点についてわかりやすく解説していきます。

1. 車検の前倒しは可能!

「車検の前倒し」は有効期限ギリギリに車検を通すのではなく、時間にゆとりをもって車検を受けることを言います。

例えば「平成30年6月15日」が車検有効期限だった場合、この期日までに車検が通らなければ「車検切れ」となり車が乗れなくなります。

でも車検の有効期限はあくまでも期限であり、「6月15日に車検を受ける」ということではありません。

実は車検は前倒しで受けることが出来る期間が決められているので、その範囲内であればいつでも車検を受けることが出来ます。これを「車検の前倒し」といいます。

1-1. 車検の有効期間とは?

車検の有効期間は、一般的には2年間となっています。ただし新車で購入した場合、初回車検までの期間は「3年間」となっています。もちろん新車の場合も2回目以降の車検では、2年間の有効期間となります。

ちなみに新車を購入した場合でも、初回車検までの有効期間が2年間となっている場合もあります。

1-2. 車検を受ける時期は自分で決めることができる

車検の前倒しが出来るのは、期限が切れる1か月前からとなります。これは陸運支局などでの検査が集中するのを避けるためにとられた措置なのですが、この措置のおかげでユーザーとしてもメリットがあります。

なにしろ車検有効期限の1か月前から車検の受付が出来るわけですから、早めに予約を入れておけば希望通りのスケジュールで車検を受けることが出来ます。これなら「期限が切れてしまう!」と焦ることもありません。

つまり車検を受けるタイミングは「自分で決めることが出来る」というわけです。

2. 車検の前倒しをするメリット

車検を前倒しして受ける時のメリットには、様々なものがあります。

希望通りのスケジュールで車検を通すことが出来る

有効期限の1か月前から車検を受けることが出来るのですから、前もって車検業者の予約を入れることもできます。

期限ギリギリとなると「とにかく車検が切れる前に済ませなきゃ!」と焦ってしまいますが、前倒しで車検を通せばそんな焦りも無くなります。

特に日頃から通勤・通学で車を利用している人の場合は、仕事や学校が休みの日にしか車検を通せません。

もちろん代車を準備してもらえれば問題はありませんが、無料で貸し出ししてくれるとは限りません。

このような場合には、自分の休みに合わせて確実に車検の予約が取れる方が絶対に有利です。そのためにも予約が取りやすい「前倒し」を利用する方が、絶対にお得です。

事前見積りで費用を抑えることが出来る

車検の期限がギリギリだと、費用よりも「いつまでに車検が通るのか?」の方が気になりますよね?

車検業者といっても業者によってサービスや料金もそれぞれ異なりますから、賢いユーザーであれば複数社の見積もりを見比べて業者選びをした方が絶対に得です。

でも車検の見積もりをするにも時間がかかります。簡単な見積もりであればインターネットなどでも出来ますが、より詳しい車検費用を調べたいのであればやはり車を見せてからでなければ見積りはできません。

ただし見積りをとるためにも予約が必要な場合があります。実際に車検を通すとなれば整備・点検以外にも、修理や部品の交換が必要になることもあります。

このような修理・交換費用は車検基本料金には含まれませんから、車検にかかる総額に大きく影響します。

でも車種や年式だけの簡単な情報だけでは、実際に修理や交換が必要になる費用まではわかりません。つまり車検の見積もりを取るだけでも意外と時間がかかるというわけです。

でも事前に見積もりを取ることによって、「車検費用をどれだけ抑えることが出来るのか?」「自分の目的に合った車検業者のタイプはどれなのか?」が分かりますから、結果として車検の費用を抑えることが出来ます。

これが出来るのも、前倒しをするメリットといえます。

余裕をもって車検費用を準備することが出来る

車検費用は意外と高額になることもあります。そのため現金払いのほかにも、ローンやカード払いなどが出来るようになっています。

特に車検費用をローン払いする時には、ローン会社の審査を受けなければいけません。信販系の車検ローンであれば比較的審査も通りやすいのですが、金利を節約したいのであれば銀行などの金融系ローンを利用する必要があります。

金融系のローン審査は意外とハードルが高く、また審査の結果が出るまでに時間がかかります。

ローンの審査結果が期限内に出れば期限ギリギリに車検を受けても問題はありませんが、もしも期限が切れた後にしか結果が分からない場合は別の方法で費用を準備しなければいけません。

このように車検費用を準備する時にも、時間に余裕がある場合とギリギリで車検を通す場合では違いがあります。

確実に希望する支払方法で車検費用を払いたいのであれば、やはり前倒しをした方がメリットとしては大きいでしょう。

3. 車検の前倒しによるデメリットと注意点

車検を前倒しにすることで実感できるメリットもありますが、もちろんデメリットもあります。特に前倒しをした時のデメリットは、「前倒しをする時の注意点」とも言えます。

ですからあらかじめきちんと知っておかないと、前倒しをしたあとに「やらなければよかった…」ということになってしまいます。

3-1. 車検満了日がずれる

車検では「満了日(車検が切れる期日)を含む1ヶ月以内の前倒し」であれば、次回の車検の満了日がずれるということはありません。

つまり平成30年6月15日が満了日だった場合、平成30年5月16日に車検を受けても次回の車検の満了日は「平成32年6月15日」となります。

ところが2か月前にあたる「平成30年4月15日」に車検を受けた場合は、許容範囲である1ヶ月よりもさらに前倒ししていますよね?

この場合の車検満了日は、「車検を受けた日から2年後」となるため、平成32年4月15日が次回の車検満了日となります。

つまり「前倒しをしても満了日がズレないのは1か月前までに限られている」ということです。次回満了日までの期間が1ヶ月も早まる上に、前回の車検にかかった費用の1ヶ月分を無駄にしてしまうことになります。

3-2. 自賠責保険

車検を通す際に必ず加入しなければいけない自賠責保険も、満了日より1か月以上も前倒しした場合は無駄になります。

車検の有効期間は2年間が基本ですから、自賠責保険も24カ月契約をします。ところが1か月以上前に前倒ししてしまうと、せっかく支払った自賠責保険料が余計に前倒しした分無駄になります。

もちろん契約期間が残っている自賠責保険を使って車検を通すこともできますが、この場合は自賠責保険の期限が切れる前に、新たに加入契約をしなければいけません。

もちろんその場合の諸手続きを車検業者が代行することはありませんので、不要な手間となってしまいます。

3-3. 自動車重量税

自働車重量税は、きっちりと2年分まとめて払わなければ「自動車重量税納付書」は発行してもらえません。納付書がなければ車検は通りませんから、前倒しをする場合でも必ず必要です。

さらに自動車重量税は、余剰分があったとしても返納されません。つまり1か月以上前に車検を通すと、その分前回の車検で支払った自動車重量税に損が出るということになります。

4. まとめ

車検の前倒しで得をするのは、車検の期限が切れる日(満了日)から1か月以内です。それ以上に前倒しをした場合は、メリットではなくデメリットの方が大きくなります。

もちろん仕事や引っ越しなどの都合でどうしても前倒しが必要な場合は仕方ありませんが、その場合は「コストがかさむ」ということを前提に受ける必要があります。

もちろん賢く車検を通したいのであれば、次回の車検満了日が変更にならない1か月前までの前倒しを選択するのが1番です。

気持ちにも時間にもゆとりが持てますので、忙しい人や休みの都合がうまく調整できない人はぜひ前倒し車検を利用してくださいね。

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