車のガラスコーティングのメリットとデメリット

コーティングは常に進化を続けています。

コーティング作業も行っている鈑金塗装のプロが、ガラスコーティングのメリットやデメリットについて解説していきます。

1. ガラスコーティングのメリット

車の塗装を綺麗に維持するためにガラスコーティングを施工しますが、そのメリットは、

1-1. クリヤー層を保護(劣化を抑制)する。

ガラスコーティングは極端に薄いピカピカで透明なクリヤー層と考えてください。自動車には5層程度の塗装が施されており、最終上塗り塗装が透明なクリヤー塗装です。

クリヤー層は熱や紫外線、大気汚染、酸性雨、鳥フン、虫の死骸、鉄粉などによって劣化していき、艶を維持することが困難になります。

ガラスコーティングを施工することによりクリヤー層の劣化を抑制し、長期に渡ってクリアー層以上の艶を維持することが可能になります。

しかし、商用車バンタイプの白い車や赤い塗装色など、一部例外でクリヤー塗装されていない車種もありますので、留意してください。そういった車にもガラスコーティングは効果的です。

1-2. 洗車作業にかかる時間の短縮。

一切コーティングが施されていなく、普段から水洗いのみしか行わない場合、洗車のみで車を綺麗にすることは困難です。ガラスコーティング効果により、水垢などにもなりにくいため、洗車にかかる時間が大幅に短縮されます。

例として、先ほどのクリヤー塗装をされていない車を綺麗にしようとした場合、5時間以上の時間が必要になるでしょう。

しかし、ガラスコーティングを施工してある車の場合は、数十分程度の時間で洗車が完了します。

1-3. 撥水性、撥水性の向上。

クリヤー層にも撥水の効果はありますが、劣化と共に撥水性能は低下していきます。薄いクリヤー層(ガラスコーティング)を形成することで、撥水性能が向上し、頑固な汚れになりにくくなります。

滑水性、親水性のコーティングをセレクトすれば、水滴が塗装面に留まらなくなるので、水垢にもなりません。

1-4.小さな擦り傷が埋まる

車の塗装は普通に走っただけでも、飛び石や、強風での砂などで傷が付いてしまいます。一度傷が付いてしまえば、ポリッシャーなどを使用し、コンパウンドで塗装表面(クリアー層)を磨いて限りなく平坦にする必要があります。

塗装を必要以上に削ることはなるべく避けたいことではありますが、ガラスコーティングを施工することで、同時に小さな擦り傷であれば埋めて目立たなくさせることが可能です。

傷は光の屈折により傷だと認識されますので、コーティング剤で光の屈折を無くしてしまえば目立たなくなります。光の屈折が無くなることにより平坦な面にしか見えないため、傷が消えたように見えます。

2. ガラスコーティングのデメリット

硬質なガラスコーティングも良いとこ取りではなく、デメリットも存在しています。

2-1. 高額な費用が発生する

一般的なガラスコーティングにかかる費用は5万円〜程度ですが、さらに高額なコーティングも存在します。

高額な理由は、2つあります。

1つ目は、超高性能(艶・輝き・オーラ・保護・耐久性)なコーティング溶剤の原価が高額なこと、
2つ目は、その高性能を120%にするための入念な下地処理(磨き)の熟練職人さんの手間と技術料

です。

2-2. 硬化までに時間がかかる

ガラスコーティングは強固な皮膜を形成するために、一ヶ月ほど洗車を避けた方が良い期間が発生します。ガラスコーティングは揮発性物質を有しており、施工後すぐに溶剤が揮発することはありません。

溶剤の揮発と同時進行でコーティングが硬化していきます。

揮発前、硬化前にボディへ水分が付着してしまえば、コーティング剤の内部へ水分が侵入し皮膜の形成が不完全となります。

注意しなければならない点は、「乾燥」ではなく「硬化」という点です。目視で乾燥と硬化の違いを判断することは不可能ですので、決められた期間を守るようにしましょう。

もちろん、雨の日など避けられないような状況も存在します。

濡れてしまったボディを自然乾燥させるのではなく、柔らかな拭き取りクロスなどを用いて水分の除去を行いましょう。ガラスコーティングは薄いクリヤー層ですので、クリヤー層と同様に放置してしまえばガラスコーティングも劣化していきます。

 

※追記:2017年11月20日

上記のようなガラスコーティング剤が一般的に扱われている時期もありましたが、最近では、施工後24時間程度で完全に硬化するガラスコーティングも出て来ています。

その間は、雨に降られないようにすることにこしたことはないが、もし雨に降られても、慌てずに水たっぷりで濡らしたマイクロファイバーで、やさしく雨汚れをふきとった後、乾いたマイクロファイバーで乾拭きして完全に水分を拭き取ってください。

2-3. 事故などによるコーティングの再施工

保険修理であれば、コーティング再施工費用は保険代金含まれていますが、実費での修理の場合はこの限りではありません。

例えば、バンパーをぶつけてしまい車屋さんに修理を依頼したとします。

バンパーの塗装費用は3万円前後ですが、塗装必要にプラスしてコーティング費用が発生します。バンパー程度のコーティングですと数千円の出費ですが、これが側面の修理、前から後ろまでの傷になればコーティング費用は一万円を超えてしまうでしょう。

車両保険に加入されていない場合は、イタズラ傷などの被害に遭っても保険を使用することができません。自損事故などの相手がいない場合も同様です。コーティング施工には常にプラスアルファの出費が付きまとってしまいます。

2-4. 施工には実務経験や知識が必要

ガラスコーティングは下地作りから始まります。下地作りが悪ければ、コーティングがすぐに剥がれてしまったりムラになるなどの弊害が発生します。

洗車の際にワックスを使用した経験のある方はご存知でしょうが、全てを均一に塗布するには相当な技術が必要です。コーティング剤を素早くまんべんなく広げなければ、コーティング剤が固まりムラが発生します。

さらに、ガラスコーティング作業にはポリッシャーを使用しますが、こちらも経験が必要です。ポリッシャーは回転すると共に塗装面に熱が発生します。必要以上に塗装面に熱をかけて磨けば、塗装面(クリア層)が熱で溶けて削れて、なくなってしまいます。そうなれば、再塗装が必要になってしまいます。再塗装となれば、部分的でも数十万円以上はかかってしまいます。

 

3. ガラスコーティングの効果

ガソリンスタンドなどで施工する三千円程度の安価なコーティングとの違いは、完全無機質の「ガラス」コーティングである点です。ワックスなどの柔らかなコーティングと違い、ガラスコーティングは性質上、非常に硬く形成されます。

この硬い性質から「薄いクリヤー層」と言われています。

クリヤー層を新しく形成することで、

  • 撥水性、滑水性、親水性の向上(コーティングの特徴による)
  • 耐久性の向上(キズ、色褪せ、水垢、雨ジミなどの防止)
  • 艶、輝きの向上
  • 傷を埋めてくれる

などの効果が期待できます。

4. ガラスコーティングをやるべきか?

筆者はガラスコーティングは是非とも行うべきと考えています。下取りや売却の際に、塗装が綺麗に維持されていれば査定額にもプラスになります。数十万円の上級ガラスコーティングでない限り、売却の際に相殺可能な程度の出費で抑えられます。

加えて、ガラスコーティングを施工されている車であれば、すぐに洗車を終えることが可能な点も評価が高いです。自宅などで簡単に洗車をし、一時間後にはドライブへ出掛けることもできます。施工されていない車を自ら洗車することは、予想外に大変な作業です。業者に洗車を依頼しても高額な費用が発生してしまいます。

塗装の劣化を抑制するためには、ガラスコーティングは必須のコーティングと言えるでしょう。特に赤や黄色、濃色系の車は塗装の劣化が早いため、ガラスコーティングを施工することで劣化を抑制できます。

まとめ

ガラスコーティング施工には必ず費用が発生しますが、再塗装をする費用と比較した場合、安い維持費と考えられるでしょう。

売却の際にも高査定へ繋がりますし、相殺可能なほどです。

デメリットに関しても、専門業者へ全てを依頼しておくことで、日頃から簡単な洗車のみで艶を維持することができます。

専門業者は相談も無料で行っていますので、一度相談されてみることをオススメします。

ラストコーティング史上最高峰のコーティングサービス

ラストコーティング史上最高峰のコーティングサービスダイヤモンドラストコーティングは、私たち最強のガラスコーティンングを求めて最後にたどり着いたガラスコーティングです。

・最高硬度9H以上
・5年以上皮膜が剥れ落ちない
・完全無機質で紫外線による劣化を防ぐ

公的試験データ取得済みの最高品質のガラスコーティングであなたの愛車にかつてないほどの輝きと艶、強固なボディをもたらします。

ラスコジャパン公式HPを見る

無料EBOOK『まだコーティングはするな!フルアーマー車を作れるガラスコーティング選び【完全保存版】』

この本では、コーティング業界の歴史、正しい洗車の方法、ガラスコーティングの成分別の違いと正しい選び方を紹介しています。ネットではどこにも公開されていない業界の裏話やガラスコーティングの真実を余すことなく書籍にまとめられています。

この本を読めば、プロでも知らないガラスコーティングの正しい知識が身につき、業者にダマされずに自分自身で愛車に最適なガラスコーティングを選ぶことができるようになるでしょう。


 

ABOUT監修・執筆

里見昌幸

ラスコジャパン開発部 部長

車業界20年。自動車オイルメーカーや自動車塗装業、カー用品全国NO.1店などを経験し独立。高級車や旧車をさらに魅力的に大切にキープする方法にフォーカスする。2007年に立上げた「極み洗車の匠」は、ランボルギーニ、フェラーリ、ベントレー、マセラティ、ポルシェ、アルピナ、BMW、アウディ、アルファロメオ、レクサスなど、コーティング後の劣化やキレイにならない洗車で困っている、意識の高いクルマ好きの最後の駆け込み寺的にもなっている。