車のコーティングは「脱脂」がポイント!目的と脱脂方法まとめ

「脱脂」と言う言葉を聞いた事があるでしょうか?車好きならほとんどの人が知っていると言っても過言ではない、重要なコーティングの作業工程です。これを行うか否かで、仕上がりの良さは全く違ってきます。では、何故脱脂を行う必要があるのか?その理由や、詳細な作業方法について見ていきましょう。

1. 車のコーティングで脱脂しなければならない理由

汚れと言うのは、主に油分で構成されています。つまり、洗ったばかりでもない限りは、ボディには全体的に油分が付着している事になります。この状態でコーティングを行えば、油分の上に膜を張る形となるため、膜が塗装面としっかり結合してくれません。余計な成分が邪魔をすると、剥離の原因にもなります。

洗車をしたばかりの車であっても注意が必要です。車の洗浄には、様々な化学成分を含んだカー用品を使用します。特に、洗浄によく使われるシャンプーには、界面活性剤などの成分が含まれています。この成分は水で洗い流しても残りやすいため、コーティング時に結合の邪魔になります。そればかりか、化学成分は予期せぬ化学反応を起こしてしまうリスクも伴い、危険です。他にも、研磨用のコンパウンドを使っている場合も注意して下さい。研磨剤が残る事も問題ですし、コンパウンドは油分を多く含んだ製品が出回っています。

上記のように、コーティングの邪魔になる油脂や化学成分、そして汚れをまとめて落とす作業が脱脂なのです。

1-1. 脱脂が不完全だと施行後に曇ってきてしまう

コーティングしたばかりなのに、曇りが発生していたと言う経験はないでしょうか?ディーラーで施工したりすると起こりやすい現象なのですが、脱脂を十分に行っていないと、見た目に影響が出てしまいます。塗装の色合いにムラが出来てしまい、美観が損なわれるため、見た目を重視する方は気になるポイントでしょう。

この正体は、塗装面に残った油脂とコーティング剤の成分によって起こる化学反応です。直ちに見た目に影響が出る訳ではなく、硬化が進むにつれて曇りが現れます。この曇りが悪影響を直接及ぼす事には繋がりませんが、脱脂ができていない証拠でもあるので、施工のレベルが低いと言う事になります。

1-2. 均一にコーティングできない

油脂が塗装面に残っていると、その箇所をコーティングする際には、油脂の上に膜を上乗せする形になります。いくらコーティング剤を均一に塗っても、余計な成分が下に含まれている限り、ムラが発生してしまいます。

そもそもコーティングとは、その層が厚ければ良いと言う訳ではありません。ムラなく均一に処理する事で、美観や機能性を保つものです。その基本を充実に守るためにも、脱脂は必須である事が分かります。

1-3. コーティング本来の性能が発揮されなくなる

上記のように化学反応を起こしたり、基本が守れていない状況で施工を行うと、コーティングの質は当然落ちてしまいます。硬い膜が作られにくくなり、厚さも均一に保たれないため、本来の力を活かしきれずに寿命を迎えるでしょう。具体的には、キズが付きやすくなったり、膜が剥がれてツヤや撥水の効果が薄くなってしまいます。

ボディに油脂が残ると様々な影響が出てしまうため、良い事は一つもありません。結果的には耐久年数を下回り、早めに寿命が来てしまいます。性能を維持できる完成度の高い施工を求めるなら、脱脂作業は欠かせない工程です。

2. 脱脂剤の種類

脱脂には、様々なアイテムを使用します。

2-1. 脱脂シャンプー

脱脂と洗車を別々に行うのは、時間も労力も掛かってしまいます。そこで、同時に行えないかと考えられたのが脱脂シャンプーです。車洗いに適した洗剤としての成分と、油脂を落とす専用成分が両方含まれています。シャンプーには弱アルカリ性・中性などがありますが、肌の弱い方は弱アルカリ性を選んで下さい。また、界面活性剤の質が悪いと汚れを落としづらくなるので、安価なものはなるべく避けましょう。

2-2. シリコンオフ

シリコンオフは、有機物を溶解するために使われます。油脂を始めとした汚れの大半は有機物なので、分解してしまえば、まとめて溶け落ちてしまいます。コーティング前に使えば、余計な成分が車体に残らずに済み、硬化を促す事ができます。サッとスプレーするだけで処理できるので、ペイント補修やステッカーを貼る際にも使えます。

2-3. エタノール(アルコール含む)

強力な成分で車に傷を付けたくない方には、エタノールが適しています。除去力は少し落ちますが、安全な成分しか使っていないので女性でも安心感があります。ただし、アルコールを含んでいるタイプは火気厳禁ですので注意が必要です。このアイテムは他にも、車内を拭く除菌剤としても活用できるのが嬉しい点です。

3. 基本的な脱脂の手順

初めての方は難しいイメージを持たれるかもしれませんが、手順を守って丁寧に行えば、プロでなくても施工できます。まずは、基本的な流れを覚える所からスタートしましょう。

3-1. 洗車する

最初は油脂や小さなゴミを除去するために、洗車を行うのがオーソドックスです。徹底的に除去するためには、車用洗剤で十分な泡を立てるようにしましょう。泡立ちが良ければ、細かな砂等が残っていても車を傷付けません。また、洗剤の成分が分散するので、余分な成分が残らずに済むメリットもあります。

3-2. 脱脂剤を適量含ませたクロスで拭く

洗浄が終わったら次は、上で挙げたシリコンオフやエタノールを含んだクロスで拭いて行きます。成分の力で汚れを溶かす事が目的なので、強く磨かないのがコツです。ボディ全体を余す所なく拭くようにすれば、ムラなく仕上がります。この作業工程があるだけで、ボディの輝きは驚くほどランクアップします。脱脂の中でも特に重要な工程なので、丁寧に作業を行って下さい。

3-3. 乾く前に清潔な乾いたクロスで拭く

最後に、ボディに残った水分を除去するために乾いたクロスで拭き上げます。水が残っているとコーティングの硬化が上手く行かないばかりか、シミや色ムラの原因となってしまう可能性があります。特に夏場はすぐに乾いてしまうため、乾く前にスピーディーに作業を行いましょう。2人掛かりで行えば確実です。

4. 脱脂に関する注意点

4-1. 脱脂剤は強い薬品のため取り扱いに注意

脱脂剤は油脂を根こそぎ落とすために作られているので、当然その成分には強力なものが使われています。素手で作業する場合には、終わった後に時間をかけて手を洗うようにして下さい。また、炎天下では薬品の成分がシミになって残る事もあります。液体を直接掛けてしまったり、飛び散ったりしないよう慎重に取り扱いましょう。

4-2. 業者に頼むなら脱脂について詳しいか要確認

専門の業者に任せたからと言って、脱脂が完璧に行われるとは限りません。中には中途半端な知識しかなく、油脂を取り切れていない状態でコーティング施工に入る所もあります。町工場や聞き慣れないお店、料金が余りにも安いお店などは特に注意しましょう。プロの業者であれば、脱脂の大切さとその方法について詳しく心得ています。お店や工場に直接訪れる前に、まずは電話で脱脂はどのようにして行うのか、詳細に説明してもらいましょう。

4-3. コーティングするなら脱脂終了から時間をあけない

脱脂が完了したら、すぐにコーティング剤を塗布する作業に移ります。この間に時間が空いてしまうと、せっかく綺麗な状態にした車の表面に、また汚れが付いてしまいます。いくら綺麗な環境であっても、空気中の見えない微細なゴミは多数存在します。清潔な更地状態の内にコーティングを行う事で、完成度の高いコーティングを目指しましょう。一気に作業ができない場合には、脱脂前に休憩を挟んだり、複数人で作業するなど計画性も重要です。

5. まとめ

コーティングを専門とする業者が存在する事からも分かるように、脱脂の作業は知識なしに出来るものではありません。しかし、手順を守って重要なポイントさえ押さえれば、素人でも家で作業可能です。ここで紹介した脱脂剤を揃え、注意事項を守った上でチャレンジしてみましょう。

また、脱脂後のコーティングにはガラスコーティングがおすすめです。ご自分で脱脂ができる方であればDIYコーティングに挑戦してみてはいかがでしょうか。失敗しないコーティング方法についてはこちらで詳しくお伝えしていますのでぜひチェックしてください。

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ABOUT監修・執筆

里見昌幸

ラスコジャパン開発部 部長

車業界20年。自動車オイルメーカーや自動車塗装業、カー用品全国NO.1店などを経験し独立。高級車や旧車をさらに魅力的に大切にキープする方法にフォーカスする。2007年に立上げた「極み洗車の匠」は、ランボルギーニ、フェラーリ、ベントレー、マセラティ、ポルシェ、アルピナ、BMW、アウディ、アルファロメオ、レクサスなど、コーティング後の劣化やキレイにならない洗車で困っている、意識の高いクルマ好きの最後の駆け込み寺的にもなっている。