車のボンネットの白いシミや斑点汚れが落ちない危険な理由と除去方法

 

車のボンネットによく見られる白いシミや斑点汚れは、なぜ洗車をしても綺麗に除去できないのでしょうか。

カーシャンプーや洗車機に通しても効果がありません。強く擦れば落ちそうな気もしますが、ボディーが傷だらけになるのも心配です。また、ガラスコーティングを施工している車なら水洗いだけでいいはずなのに、全く除去できずに苛立つこともあるでしょう。中には汚れが増えて魚のウロコ状になってきて心配な方もいらっしゃると思います。

でも安心してください。そのボンネット汚れの正体を突き止めれば、綺麗に除去することができるようになります。また、原因がわかれば予防策もわかりますので、いつまでも愛車を綺麗に保つことができるでしょう。

それでは早速、汚れの正体からチェックしていきましょう。

1.  車のボンネット汚れの正体とは

1-1.  白いシミや斑点の正体は「イオンデポジット」

ボンネットの白いシミや斑点の正体は「イオンデポジット」と呼ばれるものです。ウォータースポットや水垢とも呼ばれることがありますが、厳密には別物になりますので、今回の記事ではイオンデポジットとしてご紹介していきます。

1-2.  イオンデポジットの原因

イオンデポジットの原因は、ボディについた雨や洗車後の水分が蒸発してしまい、その中に含まれていた水酸化ナトリウムなどの成分だけが残ってしまうことです。つまり、雨や水に濡れたままにしただけで、白いシミや斑点ができてしまうのです。

1-3.  ボンネットはイオンデポジットができやすい!

特にボンネットはイオンデポジットができやすい場所です。なぜなら、太陽光やエンジンによって熱くなってしまうため、水分が蒸発しやすいからです。同じように、車の屋根もイオンデポジットが多発する場所です。また、ボンネットは平坦なため、雨や水分が流れにくいことも好発する要因になっています。

1-4.  ガラスコーティング車も油断大敵!

最近はガラスコーティングを施工する方が増えました。数あるコーティングの中でも、汚れを防ぐ効果や耐久性にも優れているからです。さらに、車が汚れても水洗いだけで綺麗になるメリットもあります。

しかし、ガラスコーティングをしていたとしてもイオンデポジットはできてしまいます。

ガラスコーティングをしていれば、洗車をしなくても車が汚れないと間違った情報を伝えられている方がいらっしゃいますが注意してください。ガラスコーティングの効果は、汚れが付きにくく、落としやすくすることです。全く汚れないわけではありません。

さらに、高価なガラスコーティングをしていても、イオンデポジットを放置していれば台無しにしてしまう危険もあるのです。その詳細は次章でご紹介します。

2.  イオンデポジットが洗車では落ちない危険な理由

では、なぜイオンデポジットは洗車をしても除去できないのでしょうか。そこには、ある危険な理由が隠れているからです。

2-1.  コーティングに浸潤

一つめに、イオンデポジットを放置しているとコーティング層にまで浸潤してしまうからです。もし、コーティングをしていない車であっても、ボディの塗装表面にはクリアー層という膜があります。これらに深く浸潤してしまうため、汚れが強固にこびりついて洗い流すことができなくなるのです。

つまり、白いシミや斑点ができるだけではなく、コーティングにまでダメージを与えてしまう危険があるのです。ひどい場合にはコーティングのやり直しが必要になり、当然その分の費用がかかってしまいます。

2-2.  ボディの塗装に浸潤

イオンデポジットを放置していると、さらに奥深く浸潤して、ボディの塗装面にまでダメージを与えてしまう危険があります。こうなってしまうとプロに除去を依頼しても完全に取り除くことができない場合もあります。

3.  イオンデポジットから愛車を守る3大ポイント

イオンデポジットの危険から、大切な愛車を守るためには次の3つのポイントが重要になります。

3-1.  素早く洗車をする

一つめのポイントは、とにかく早く洗車をすることです。雨や洗車後の水滴がイオンデポジットになる前に拭き取ってしまえばいいのです。さらに、コーティングや塗装にまで浸潤する前に洗車を行えば、苦労することなく除去できます。

つまり、雨が降った後には素早く洗車をすることと、洗車時には水滴が乾く前に拭き取り、拭き残しのないようにするということです。

3-2. 炎天下の洗車を避ける

さらに、洗車をする時間帯にも注意しましょう。炎天下で洗車をすればすぐに水分が蒸発してしまうからです。おすすめの時間帯は午前中の早い時間です。気温も低く明るいため、水分が蒸発しにくく汚れの確認もできるからです。

また、車を走らせた直後の洗車も避けましょう。エンジンの熱によってボンネットが熱くなっているからです。時間を空けるか、水をかけて冷ましてから洗車を始めるようにしてください。

3-3.  イオンデポジットを予防する

イオンデポジットは雨に濡れるたけでもできてしまうため、完全に防ぎきることはできません。

ただ、早く洗車をしなくてはいけないとわかっていてもできないことの方が多いと思います。また、梅雨など雨が多い時期にはどうしようもありません。

そこで重要になるのが、イオンデポジットの発生を防ぐための予防策です。毎日洗車をすることは不可能でも、愛車を濡れたままにしない工夫ならできるのではないでしょうか。

4.  愛車のボンネット汚れを除去する方法

通常の洗車をしてもボンネットにできた白い汚れ(=イオンデポジット)が除去できない場合には、専用のクリーナーを利用します。愛車を傷つけることもなく、安全に綺麗にすることができるからです。

ただ、愛車の状況、例えばコーティングの有無や汚れの程度によって使用するクリーナーを使い分ける必要があります。道具の選び方を間違えなければ、誰でもイオンデポジットを除去することができます。

その具体的な除去方法については、「車のボディについた白い汚れの落とし方と放置すると危険な3つの理由」の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ今すぐチェックしてみましょう。イオンデポジットを除去した後の予防策についてもご紹介しています。

5.  「車のボンネット汚れ」まとめ

車のボンネットの白いシミや斑点汚れの正体は、イオンデポジットと言われるものです。ボディについた雨や洗車後の水分が蒸発してしまうことが原因です。

しかも、この汚れを放置しているとコーティングや塗装にも浸潤してしまうため、洗車をしても除去できなくなってしまいます。

そのため、素早く洗車をして取り除き、車を濡れたままにしないための予防策が肝心です。そうすればいつまでも綺麗な愛車を維持することができます。

ぜひ今回の記事を参考にしていただき、ボンネットについた白いシミや斑点を一掃してしまいましょう。

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ABOUT監修・執筆

里見昌幸

ラスコジャパン開発部 部長

車業界20年。自動車オイルメーカーや自動車塗装業、カー用品全国NO.1店などを経験し独立。高級車や旧車をさらに魅力的に大切にキープする方法にフォーカスする。2007年に立上げた「極み洗車の匠」は、ランボルギーニ、フェラーリ、ベントレー、マセラティ、ポルシェ、アルピナ、BMW、アウディ、アルファロメオ、レクサスなど、コーティング後の劣化やキレイにならない洗車で困っている、意識の高いクルマ好きの最後の駆け込み寺的にもなっている。