日産GT-Rガラスコーティング施工[ 大阪なおみ特別仕様車 ]

テニスプレーヤーの大阪なおみさんの特別仕様として限定50台生産されたGT-Rにガラスコーティングの施工依頼をいただきました。カラーはミッドナイトオパールで見る角度により色味が変化する特殊な塗装です。限定モデルの特別なクルマへの施工ポイントについて解説いたします。

ガラスコーティング施工箇所

・ボディ
・ヘッドライト
・テールライト
・グリル
・モール
・カーボンウィング
・ウィンドウガラス
・ホイール

1. NISSAN GT-R R35のボディへ親水性ガラスコーティングを施工

今回もっとも苦労したのは、この特殊な塗装です。カラー名はミッドナイトオパールと呼ばれ、過去のGT-Rにはミッドナイトパープルとしてパープル色のGT-Rはいつも印象的です。

大坂なおみ特別仕様のR35に起用されたミッドナイトオパールは、見る角度によりパープルになったり、光の具合によってはブラウンになったり、深いブラックに見えたりと様々な表情を見せてくれます。

この光加減により色味が変わるだけに、表情をどう整えていくのかが問われました。塗装本来の独特の輝きを引き出しながらも、プレスラインに走る線を意識しメリハリのある表情に仕上げていきました。

エレガントなスポーツカーとしての風貌を大切にした作品です。

2. ヘッドライトへのガラスコーティング施工

ヘッドライトはクルマの目にも見えるポイントで、目力が求められます。R35の表情を決定づけるヘッドライトはとくに、輝き続けてほしいパーツの一つです。

ラストコーティングは完全無機質のガラスコーティングで紫外線で剥がれることはありません。また紫外線カット機能で黄ばみを防止します。

どの車にも共通していることですが、クルマのヘッドライトの黄ばみはクルマのオーラを損ないます。特別な車両であればあるほどいつまでも美しくその姿を保ってほしいと願うものです。

3. 印象的なテールランプも艶やかで深い色味が表現されます

GT-Rを象徴するもう一つのパーツがこのテールランプではないでしょうか。樹脂パーツにもガラスコーティングを施工できることもラストコーティングの特徴の一つです。

4.グリル部の樹脂パーツへガラスコーティング

樹脂が劣化する原因は紫外線です。青空駐車など屋外の駐車ではとくに年間を通じて太陽の光を受けることになります。有機質である以上劣化は免れません。その予防策として、ラストコーティングは剥がれないだけでなく、紫外線カット機能を有することで樹脂パーツの劣化を防ぐことができます。

5. モールへのガラスコーティングもできるのか?

樹脂やゴムパーツにもガラスコーティングを施すことができるのも特徴です。特に紫外線の劣化で白けやすいパーツのため、こうしたパーツにも入念にコーティングを施します。

6.カーボンウィング(ドライカーボン)へのガラスコーティングで劣化を抑止

ドライカーボンへのガラスコーティングもできます。通常は、極端な艶が出てしまいがちですがラストコーティングは質感を損なうことなくガラス被膜を形成するため、カーボンパーツにも施工ができます。

とくにカーボンパーツはスポーツカーにはよく起用されるパーツですが、早ければ1年間ほどで白けてしまうこともあります。また決して安価なパーツではないためオーナーの負担にもなりがちです。カーボンパーツはコーティングでしっかりと保護をしておきたい重要なポイントになります。

7. ウィンドウガラスへのガラスコーティング

一般的には、ガラスにガラスコーティングはできないとされてきました。ラストコーティングは施工が可能です。大きな特性として、ガラスの耐衝撃性が増すため割れにくいガラスになります。

動画で行われている実験は、ラストコーティング施工前と施工後のガラス板に50cmの高さから鉄球を落下させて耐衝撃性を観察するものです。施工後はガラスが割れにくい状態になっています。

8. 鉄粉が刺さらないホイール専用コーティング

スポーツ走行を楽しむクルマであれば優れたブレーキング性能が求められます。そのためには摩擦をつよくし制動力を高めることになります。ブレーキパッドが削れることで多くの鉄粉がホイールに付着し、この汚れはブレーキダストと呼ばれています。

かなりしつこい汚れで、かつホイールの形状が複雑であればあるほど洗浄には手間がかかります。ラストコーティングのホイール専用コーティングは鉄粉が刺さりにくいスペックのためホイール洗浄が非常に楽になります。

黒いホイールなので汚れは目立たないと思われがちですが、ブレーキダスト汚れは黒いホイールでも気になるものです。GT-Rに装着されたこのホイールには光沢感もあるため足元が綺麗なだけでも存在感を演出することができます。

内側にも施工することでより汚れにくい足回りになります。

9. 錆び防止としてのコーティング剤

例えば、沿岸部にお住いの場合や、凍結防止剤の塩化カルシウムなどによる塩害で金属パーツが錆びてしまうことがあります。こうした塩害による錆びもラストコーティングで防止させることができます。

マフラーなど気になる金属パーツにはおすすめです。塩水噴射実験と呼ばれる、塩水を対象物にかけつづけて錆びるか否かの実験では、ラストコーティング施工後の金属は錆びないことが証明されています。一度ガラス被膜が形成されたら紫外線で破壊されることはまずないため長期間にわたり錆び防止策として活躍します。耐熱性能も高いためマフラーなど高音部でも有効です。

R35 GT-R 大阪なおみ特別エディションの施工を終えて

施工前の塗面とは明らかに異なります。硬質で自然なガラス被膜がクルマ全体を覆うことで高貴なムードを漂わせています。完全無機質のガラス被膜は自然な艶感を演出し、これから先も紫外線のダメージで剥がれることはありません。色味にも深さが生まれミッドナイトオパールのカラーがより引き立っています。

限定50台とも言われる希少なクルマです。また独特な塗装へのディテーリングだったため完成が非常に楽しみでもありました。思った以上の仕上がりとなりオーナーにも喜んでいただけたこと幸いです。

この先も末長くこのGT-Rとカーライフを楽しみたいとおっしゃっていました。私たちの願いもまた同じです。どうかこの美しいクルマでたくさんのよい思い出を積み重ねてください。私たちをお選びいただきありがとうございました。またいつでも横浜のお店に遊びにいらしてください。

R35 GT-Rへの施工アルバム